協力隊員活動記 ~キリマンジャロ山麓の農村で現地民と暮らした2年間の記録~

青年海外協力隊(2015年9月~2017年9月)でタンザニアに派遣されていました。キリマンジャロの見える農村で様々な課題解決に取り組みました。

大雨季の到来 ~人間活動の本質とは~

昨日の出来事。気温、風、空や雲の流れを見ていてふと感じた。

 

 

「雨季が来る…」

 

 

その日の夕方のことだった。少し小雨が降ったかと思えば、まもなく暴風とともに豪雨が襲来した。

 

タンザニアはサバンナ気候(サバナ気候)。Awという記号で表されれる。熱帯気候の1区分で、乾季と雨季が明瞭に区別され、乾燥に強いバオバブの樹などがまばらに生えるいわゆる「サバンナ」のような気候である。

 

タンザニアでは乾季が7~9月、小雨季が10月~12月にあり、2月末~6月が大雨季である。大雨季には全ての畑が耕作され様々な農作物が育つ時期。

その大雨季が始まったのだ。

この雨を待ちに待った農民たちの歓喜の思いが伝わってくるせいか、僕もなぜか無性に嬉しい。無駄にテンション上って外に出てみたら、一瞬でびしょ濡れになってしまった...。


「恵みの雨」とはよく言ったものだ。雨水に依存した天水農業をしていると、この雨の有り難さが身にしみて分かる。
結局人間なんて自然に生かされる存在でしかないのだ。地を耕して家畜を育て、天からの恵み、力の恵み、そして命を頂くことにに感謝して日々の生活を送る。

 

 


人間が本来あるべき姿を農業に感じたのは僕だけだろうか。

 

 

 

なぜ生きるのか、どうして働くのか、自分のしたいことが分からない…。

そんな疑問湧いてくる余地もない。自然とともに生きていれば。人間社会というちっぽけな箱の中だけで息苦しい生活してるからちっぽけな悩みなんていうものが出てくるんじゃねえか、という単純かつ馬鹿な発想が僕の持論です。

 

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人間活動の本質は農業にあり。・・・だからこそ。

世界の大きな問題のほとんどは農業がその中心にあり、農業からのアプローチでほぼ全ての課題を解決することが出来る。

農業こそ、現代世界の鍵だという信念のもと、活動に精を出していきたいと思います。