協力隊員活動記 ~キリマンジャロ山麓の農村で現地民と暮らした2年間の記録~

青年海外協力隊(2015年9月~2017年9月)でタンザニアに派遣されていました。キリマンジャロの見える農村で様々な課題解決に取り組みました。

タンザニアの行事② ~結婚式~

1ヶ月ほど前の話になってしまうのですが、仲良くなった近所の農民の結婚披露宴に参加してきたので結婚披露宴までの流れを紹介しようと思います。

 

 

 入籍のタイミングで資金集め

 まずは結婚披露宴開催のための資金集めです。「私達〇〇は✕月△日に入籍いたします。つきましては~月・日までに祝い金をお持ち下さい」みたいなカードを渡されます(←写真撮るの忘れた...)

 そのカードの入ってた封筒にお金を入れて家に持って行く。

 

◯ 素敵な招待状

 

f:id:SHU-S:20160128192617j:plain▲するとしばらくして招待状がもらえる。これを持って当日会場へ。

 

◯ 前座の芸人集団

 

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▲会場は参加者でごった返してます。総勢200名近くはいたかと思います。

 

 

 

タンザニアの結婚式は、とにかくやかましい。普段から音楽は大音量でかけるものだが、式となると一層デカい音量で音楽をぶっ放す。

 

 

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▲前座のパフォーマー達

 

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▲自撮り棒で写真を撮っているとこを撮ってくれと要求してきた青年(?)達

 

 

なんと、タンザニアにも自撮り棒があったとは…。

 

 

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▲自撮り棒で撮影しつつ音楽に合わせて踊りながら行進する青年芸人たち

 

 

ちょっと待て。何か違うよ、おい。

 

 

 

◯ 新郎新婦の登場

 

 

滑稽な芸人集団が場を盛り上げた後は、いよいよ新郎新婦の登場!

 

 

 

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▲新郎スワイ氏、緊張してます。

 

 

◯ 出席の目的は食事

 

結婚式では食事に加えてビールも出ます。半分以上の参加者は食事目当てなんだとか...。

 

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▲式の最中、ダンサーも会場を盛り上げる。

 

 

結婚披露宴は夜通し続きます。夜中になっても音楽が止むことはありません。

僕は途中で帰宅することに。

 

 

 

◯ 結婚前に出産??

 

 

実は結婚に関して最も驚いたのは、結婚する前に既に子どもがいた、ということ。

僕が彼らの家に結婚の祝い金を持って行った時のこと。

祝い金を渡すと家の中に招待されました。迎えてくれたのは奥さんと3人の子ども。

 

「この子たちは?」

 

「僕達の子どもだよ。長男、長女、次男ね。」

 

「・・・??」

 

できちゃった婚どころか、3人も育っちゃった婚やないかい。

長男はもう8歳(だったと思う)。

 

後々聞いてみると、結婚する前に奥さんの出産能力を確かめるために子どもが何人か出来てから結婚式を挙げることはよくあることなんだとか。もちろん、子どもをつくるまえに結婚することも出来るんだと。

 

へぇ~、まあそんなもんか。

 

文化の違いを感じた結婚式でした。