協力隊員活動記 ~キリマンジャロ山麓の農村で現地民と暮らした2年間の記録~

青年海外協力隊(2015年9月~2017年9月)でタンザニアに派遣されていました。キリマンジャロの見える農村で様々な課題解決に取り組みました。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

一人の農民との出会い ~有機農業普及運動の始まり~

◯ 僕の帰りを待っていた一人の農民 川を探検した例の日、14時頃疲れた体で家に戻ると一人の農民が家で僕を待っていた。 彼の名はキマンボ。50代男性。話によると、農民グループに所属しており、様々な農作物を作っているとのこと。実は、川へ行く前に彼の…

農作物紹介 PartⅡ

今回はちょっと変わった農作物の紹介。 ◯ バニラ Vanilla planifolia 活動の方向性を定める前にまずは周辺地域でどのような動きがあるのかを調べる必要がある。 そこで僕がカウンターパートから紹介された村の農業普及員(33歳女性。大幅な遅刻が当たり前だ…

野生児たちと共に川の探検へ ~ある日の村調査~

◯ 旱魃は畜産にも影響 - 今日は少し違うところを見てみよう。ー そう思って麓の地域の中でも、標高が低めの平地にある畑を見て回っていた。 そこで出会った、20頭近くのヤギを放牧する農民。それでも最近の旱魃の影響で飼育できる頭数も減っているという…

井戸を掘ったはいいが...。 ~ある青年の残念なお話~

◯ 井戸を掘ったある若者 農家巡りをしていた時、ある若者2人に声をかけられた。 若者「中国人?」 僕「いや、日本人。2年間この村で生活するんだ。」 若者「何の教科教えるの?」 僕「いや、教師じゃなくて農業普及員みたいなことやる予定なんだ。」 (←僕…