協力隊員活動記 ~キリマンジャロ山麓の農村で現地民と暮らした2年間の記録~

青年海外協力隊(2015年9月~2017年9月)でタンザニアに派遣されていました。キリマンジャロの見える農村で様々な課題解決に取り組みました。

僕が惹かれたタンザニア人の魅力TOP3!

タンザニア渡航4度目、合計滞在日数3ヶ月ちょっとの僕が感じたタンザニアの魅力をまとめてみました!

 

1.バイタリティー溢れる陽気さが魅力!

 

 街中を歩いていると、笑顔でめっちゃ声をかけられる。「Hey, Mchina(中国人)!」「ラフィキ(=友達)!」とか「テクシィ??(タクシー乗る??)」「コンニチハ!」「チャイニーズ?ジャパニーズ?」とか。それも遠くから大声(笑)。


 なんか、君たち(^_^;)  ってくらいお喋り大好き。

 

そして、

 

どんなことでも気合いとガッツで解決出来ると思ってる

 

                        ところがすごい大好きです。

 

「いや、それお前やろ(笑)」って思った方、よく僕のこと御存知で (・・;)

そう、めっちゃノリが合うんですよ。いや、だって人生楽しんでナンボでしょ。

 

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▲これでもソファ製作所、立派な「オフィス」。仲良くなった彼らとの1枚。

 

ところで、めっちゃ声をかけてくるのは次のことが大きく関係してると思います。

 

 

2.挨拶をすごく大事にする文化

 

スワヒリ語を学習すると色んな挨拶を学びます。「ジャンボ!(=こんにちは)」の挨拶が有名ですが、

ハバリ ザ 〇〇?」(〇〇の調子はどう?)という挨拶があって、〇〇の部分に場所・人・家族・時間などを入れ、「ンズリ!(good)」で答えればいいです(答え方もバリエーション様々)。

それを使って実際にしてる挨拶が長いのなんのって。

 

日本の田舎で、知り合いとすれ違う時のことを想像してみてください。

 

買い物に向かう道の途中、目の前から隣人が歩いてきた。

あなたなら、どんな挨拶を交わしますか?

 

「こんにちは、いい天気ですね~。」

「こんにちは、ほんと最近気持ちいいですね。」

「これからお出かけですか?」

「はい。ちょっと買い物へ。」

「それでは、また。」

 

 

とまあ、日本ではこれが普通の会話って感じでしょうか?

 

 

タンザニアでは違います。

まず、目の前に人が見えた時点で大声で挨拶が始まります

 

「おう!元気??」

「元気?そっちは?」

「元気元気!仕事の調子どう?」

「いいよ~、家族の調子はどう?」

「元気やで、〇〇(誰々)も元気?」

「おう、元気元気。」

 

 

そうして近づきながら握手。

 

(握手したまま)

 

「ママ元気?」

「元気。ところでこの前お前ん家に来てたの、親戚?」

「・・・・・・」

 

 

とまあ挨拶が長いんです。ちなみにこの後は握手を終えてお互いに去りながら大声でこんな挨拶を続けることもしばしば。

 

いや、あいさつ、大事ですよ。

 

田舎なんか行くと、

家の中にいて姿が見えないのに外を歩いてる人と大声で挨拶する

こともあるんです。

 

こうやって地域での、そして家族でのつながりを強めていくんでしょうね。

 

そう言えば僕が講師として働いていた学習塾の校長が、生徒との挨拶をめっちゃ大切にしてましたね。誰からも好かれ人望も熱い彼の熱意には、尊敬させられるものがありました。

 

皆さん、知ってる人見かけても「あ、こっちに気づいてないな~~…」とか「最近あんまり話してなかったし...」とか「ちょっと話しかけにくいな...」とかで挨拶しないことありませんか??

日本人は口にしないことが多いです。でも彼らの挨拶を見ていて、人間関係を構築していく上で、日々の挨拶がいかに大事かを思い知らされました。

日々接している家族や隣人、疎遠になって最近連絡とってない友人、実家の家族・・・みなさん挨拶出来てますか?僕もあまり、と言うか僕こそ全然出来てません。
今一度、「あいさつ」の重要性を見直そうと思います。

 

 

3.老人を大切に?そんなん、当前。

 

「お年寄りには席を譲ろう!」なんて日本ではよく言われますが、タンザニア人からすればそんなの当たり前です。

老人を大切にすると言っても、(今の)日本とは少し違うような気がします。
老人をいたわる、というか敬意を払っているんです。

 

 

「老人は長生きして、多くのことを知っている。多くの知恵がある。築いてきた人脈がある。体力では勝てても、老人の持つ権威に、若者は勝てない

 

どれだけチャラい若者でもバスの中に老人が乗ってくると当たり前のようにすっと席を譲ります。老人を労るのは当たり前。老人をコケにするものなら大非難、っていう空気があります。

 

しかし、それもそのはず、老人もただ生きてきただけじゃない。歴史、村が抱える課題、先進国の問題点、みんなよく知っています。

村のことを知るにはまず長老に話を聞け、とは僕が勝手に言ってることですが)その通りだと思います。

 僕も村を案内してもらい、村の事情を色々と説明してもらいました。

 

 

 

てな感じで僕が惹かれたタンザニア人の魅力でした!

帰国までには、日本人の魅力も語れるようにしたいですね(苦笑