タンザニアの行事① ~最重要行事、クリスマス~
最近少し疲れ気味でブログの更新が止まっていました。日本を離れもう3ヶ月以上経ちました。ちなみに「日本に帰りたい」などたったの一度も思ったことはありません。
それどころか、「帰りたくない」という思いが日に日に強まっているように感じます。ま、それほどタンザニアでの生活が充実してるということでしょう(笑)
さて、今回はタンザニアの行事について書きます。
日本の大きな行事といえば、この時期だとやはり正月ですよね。
タンザニアでは違います。1年の中で最も重要な行事がクリスマスなんです。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念する生誕祭。キリスト教徒(この辺はLutheran Church ルーテル教会)である彼らにとっては重要な1日なのです。
日本では正月になると実家に帰って家族や親戚に挨拶しに行きますよね?ここではそれがクリスマスなんです。町へ出稼ぎに出ている若者もみな村へ帰って来ます。
1.家を飾る
まずは家の前にバナナの樹を植えて花を飾ります。ちなみに僕がクリスマスの間滞在していた家にて。
こんな感じ。
バナナの樹や花はその辺(畑)からとって来ます。日本の「もてなしの心」
と言いますが、彼らももてなしの心は負けていません。ガーデニングには力をいれますし、家の掃除や飾りつけは欠かせません。
2.教会に行く
家の飾りつけが終わったら着替えて教会に行きます。
教会の飾りつけもクリスマスバージョン。この後この椅子は人で埋め尽くされます。ちなみにこの日のミサのために、前日に村の若者たちが集まって教会を掃除していました。
キリストの生誕を祝うお祈りから始まり、神父の話を聞きます。もちろんスワヒリ語だし、結構疲れてたのでほとんど居眠りしてて内容は理解できず。まあ、まとめると「ハッピークリスマス」ってことでしょう(笑)
しかし、ゴスペルの時間が何度かあり、ママグループが前でゴスペルを披露したり、参拝者全員で歌ったり。教会に響く歌声が印象的でした。
その後は寄付の時間です。この寄付ですが、日本人には考えられないくらいの寄付の額になります。寄付の機会は何度もあり、僕が見た限りは3回ありました。
1度目はクリスマス・プレゼントとしての寄付。神父(←教会にいる人は全て神父で良いのかな?)が封筒を配り、寄付をする人は封筒をもらってその中にお金を入れて前に持って行きます。これは殆どの人が持って行ってました。
2度目は、通常の寄付。教会に行ったら必ずする少額の寄付・これは全員が行います。僕も周りの人に合わせて席を立って寄付しました。
そして3度目が、有志による寄付。お金に余裕がある人だけが行う寄付…のはずなんやけど…、全員行ってる!?おいおい、2回分も寄付するためのお金持って来てない...*1
仕方なくみんなが前に出て行って寄付する間、僕は座って待つことに。逆にすごい目立つ...。しかも何とお金を持って前に持って行くと、神父がマイクでその人の名前と金額を読み上げるんです。金額が大きいと聴衆の拍手も大きくなります。まるで寄付大会。人によっては中古の冷蔵庫が買えるくらいの値段を寄付する人も。
こうして集められた寄付は教会の運営費や今回は神父さんの退職祝いのためのパーティー代として使われるんだとか。教会で寄付をすればお金の周りがよくなるということらしい。
あれほどの金額を平気で寄付できるのってすごいと思う。キリスト教のことはよく知らんけど、日本にはあまり見られない相互扶助の強みを感じた。
3.ご馳走、そして酒
そしてこの日は村のあちこちでニワトリやら牛やらヤギを解体しています。ご馳走を食べるんです。夜になるとひたすら酒を飲みます。僕もひたすらビールを飲まされました。「クリスマスは朝まで飲み明かすんだ」とか言って。日本で言う大晦日のテンションなんでしょうかね。
こうしてクリスマスは終わります…と思いきやクリスマスの祭りの雰囲気はその後も続きます。27日になってもハッピークリスマスってノリです。
4.ちなみに正月は…
正月はクリスマスほどは大きな行事ではない、とは聞いていたのですが、その通りで、「明けましておめでとう」って挨拶するくらいです。電話やメールでも「あけおめ」って挨拶してくるのは日本と同じですが。
そして正月休みは元日のみ。通常なら2日から業務が始まるようですが、ちょうど今年は2日、3日が土日だったので4日からの業務再開です。こっちへ来てから思うことですが、みんな思ったよりも働き者です。
*1:+_+